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ファンダメンタル、テクニカルの双方を見ながら経済の先行きを分析します(内容は自己見解に基づきます。投資は自己責任でお願いいたします)

VIXは10月暴落前の水準に低下し平静を取り戻しつつあるかのように見えるが・・

ご無沙汰しております。

年始の組織変更や業務拡大等で自分の時間が限られてしまっておりますが、3連休で少し時間を見つけて、ブログを更新しました。

 

・ ボラティリティは急降下し、平穏相場が戻りつつある

・ しかし株価水準としては日経平均はダウに大負け

・ 時間はかかるが日経平均も次第に上値を探すのではないか

 

 

VIX急降下で相場は平穏を取り戻しつつある

VIXと日経VI<https://nikkei225jp.com/data/vix.php>

VIXと日経VI<https://nikkei225jp.com/data/vix.php>

 

上図は、直近3か月程度のVIXと日経VIの比較チャートです(黄色:日経VI、青色:VIX)。

 

私が言いたい点は、年末年始に大きく拡大したボラティリティは、その後1か月の上昇相場で相当な落ち着きを取り戻し、平穏相場と呼ばれる水準まで低下していることです。

 

VIX/日経VIの値は、厳密には異なりますがボラティリティに近いので(確かオプションのファープット・コールが算定に用いられているはず。プット価格はブラックショールズ式を用いて求められるので、要はボラティリティと言えたはず)、10月に始まった世界的な株価大暴落は年末年始を最後に終了し、上げ相場となっています。

 

日経VIは、金曜に相場が急落したために19.8まで上昇してしまいましたが、木曜には17.2と、9月末~10月上旬の上昇相場まで遡らねばならないほど久しぶりの低値でした。

 

VIXと相場は完全に逆相関することが知られておりますので、上昇相場ではVIXが低下します。

 

 

気になるのは、ダウと日経の価格差(6年ぶり?だったはず)

ダウも日経も仲良く上昇し、ここ1か月は極めて平穏な相場となりました。

しかし、その上昇幅は日経平均はダウに大きく負けております。

 

ダウはすでに25000ドルを突破し、急落前の水準をほぼ戻しつつありますが、一方で日経平均は21000円の厚い壁に何度も負け続けています。急落前が23000円だったことを考えると、急落前を取り戻すには2000円以上(約10%)足りません。

 

米国に比べ日経平均が弱いのはいつものことなので仕方がない面もありますが、日本の硬直した産業構造では企業の収益が大きく伸びないため、日本より米国株を買いたくなる気持ちはよく分かります。

 

この後ダウに追いつくように日経平均が上がるのか、ダメダメで下がるのかは分かりませんが、先週の急落は一時的なものと見て良いでしょう。SQもありましたし、そもそも出来高が少ないので簡単に値が動きます。21000円でしばらく押し返され続けていたので、諦め売りもでたでしょう。

 

一方ファンダメンタル的には、米中の事前会議が実施されないことが確定したとかいう理由で売られましたが、トランプ砲で一喜一憂する意味がないことはこれまでの事実が物語っています。

 

ブレグジットや貿易戦争は変わらずリスクの火種となっていますが、10~12月の暴落がそう毎月起こる確率は低く、リーマンブラザーズが倒産するくらいのことがないと難しいです。しばらく一定レンジでの上下運動が続くような気がしています。

 

既にダウ株価は、18年度の平均株価付近ですので、日経平均も18年度平均値を一回はどこかで取り戻すべく、あと1500円程度は上値余地があるのではないかと見ています。時間はかかるでしょうけど。

 

 

為替相場の動き

ドル円は110円近辺で頑張っています。

FRBは、市場・トランプ大統領の言うことに同意し、利上げを遅らせる、バランスシートの正常化をゆっくりにしますと言及しました。それに伴い株価は上昇し、ドル円は円高方向に進み始めました。

 

しかし、その後の雇用統計が極めて良かったことから、市場は確実に「バブル化を抑制するための利上げ実施」を見込みました。つまり、FRBは株価安定のために利上げはしませんよと言いながら、当ブログでも何回も言及しております通り、米国の実体経済は極めて好調であることから、利上げをしないわけにはいかない状況となっています。

 

これを受け、一転ドル高となり、110円水準まで円安が進みました。

 

これが110円を超えるかどうかは、現状の水準が利上げをどこまで織り込んでいるのかによります。

 

 

ポンド円も、ブレグジットの延期報道を受け円安方向に進んでいます。議会の否決もありましたので、どこまで合意なき離脱を避けることができるのか不透明な部分も大きいですが、現状は市場では安心感が勝っています。

 

 

 

 

株については、しばらくはグダグダした展開を予想しますが、急なニュースにはご注意ください。一説には、今年の日本のゴールデンウィークは長期にわたり金融市場が閉まるため、その機会を虎視眈々と外資が狙っているのではないか、なんてことも言われておりますが、まあ今年は荒れる一年になりそうですね。