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ファンダメンタル、テクニカルの双方を見ながら経済の先行きを分析します(内容は自己見解に基づきます。投資は自己責任でお願いいたします)

世界の株式は一旦底入れか-短・中期的にトレンド転換と分析

昨日の日経平均は-452.81円と19561.96で引けました。

前日のダウ急落を受け、一時-750円程度まで下げる急落ぶりでした。

 

チャート的には、一旦底入れする可能性があり、19200円付近で先物買いの注文を入れておいたのですが、見事に刺さらずに上昇してしまいました。

 

夜も買いのタイミングを探していましたが、下がることなくあれよあれよと上昇し、無念のノーポジションです。

 

高値を追いかけて損失を被るよりは良いのですがと納得しようとするも、本音は久しぶりに心底後悔しています

 

 

 

1/4の日経平均値動き

以下のチャートは日経電子版の日経平均株価です<日経平均 :世界の市況 :マーケット :日経電子版>。

 

1/4 日経平均値動き

1/4 日経平均値動き

 

前夜ダウが急落したため、その流れを受けて急落スタートとなりましたが、10時台に底値を付けた後は次第に高値を探しに行きました。

 

後場は19400円を割っておらず、後場の安値付近では買いが入っていたため、安心感がありました。

 

 

 

 

日経平均が一旦底入れすると分析する理由

この分析は完全にテクニカルです。下のチャートはKabutan<日経平均 (日経平均) 【0000】 | 株価 チャート 日中足 日足 週足 月足 年足 | 株探>でボリンジャーバンド表示したものです。

 

年末の急落で一時19000円を切った後、20000円を早期に奪回しましたが、年明け早々に急落しました。

 

年末の急落時にはボリンジャーバンド(BB)の-3σにタッチした後、一旦-2σを上抜けましたが、高値での損失確定売りやアップルショックと呼ばれるもので急落しました。

 

急落後の急騰は、高値で損失確定する動きが出ますし、それによって価格が下げ出すと、もっと下がる前に売りたいという心理から下げが加速することがあります

 

しかし底入れが近い場合は、安値付近では一転して「ここまで下げたら買い」という心理が上回り、前回安値を下回らずに反発することがあります。

 

昨日の下げは、そのパターンに合致し、-2σでキレイに反発しました。

 

日経平均 日足

日経平均 日足

 

テクニカルや市場心理を読むと、一旦は底入れする可能性が高いと私は考えています。

 

ただ、直近の特殊なネガティブ要因として、イギリスのブレグジット問題や、米中貿易摩擦の期限があと2か月との点が挙げられます。これらが終わらないことには、全力買い一辺倒には傾きにくいというのが正直な印象です。これら特殊要因により、突然株価が急落する可能性は否めません。

 

 

 

 

テクニカル以外の要因

昨日のFRB議長の発言が大きいです。

 

詳しくは以下のBloombergの記事にありますが、

景気拡大の軌道を維持する上で適切だと判断した場合は、われわれは政策を迅速かつ柔軟に調整し、経済を支える手段全てを活用する用意を整える」と発言をしました。

 

要は、マーケットに悪影響があるならば利上げを減らす、停止する可能性があることに言及しました。

 

www.bloomberg.co.jp

 

この発言により、ダウや日経先物等の指数は軒並み急騰市場は株式市場の安定化を見込んだようです。下のチャートはこちら<日経平均株価 リアルタイムチャート>。

 

日経先物 時間足

日経先物 時間足

 

 

図は載せませんが、米国債(10年)金利も急上昇しました。

 

ちなみに、当ブログでも何回か記載しておりますが、金利上昇が打ち止めされれば金利は下がると思いますが、中央銀行の政策が影響するのは短期金利です。長期金利は将来の景気を見込むものですので、市場はFRB議長の発言を受けて景気減速・悪化が先延ばしされると考えているようです

 

 

 

 

主要ニュースの紹介

昨日は雇用統計の発表日でもありました。

 

こちらも詳細は以下のBloombergの記事にありますが、

・ 過去10か月で最大の雇用者数の伸び(被雇用者??)

・ 平均時給の伸びも加速

・ つまり米国の雇用市場は未だ力強い

 

米国もピークアウトが近いか、と言われる中でこの力強さは意外にも思いますが、米国の底力を見た気がします。

 

www.bloomberg.co.jp

 

背景としては、既に過去最低レベルの失業率となっていたため、さらに雇用が増えることは見込みにくい状況でした

 

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雇用と賃金について:平易に書きましたが、読み飛ばしていただいても結構です>

さらには雇用が増えにくい理由は、仕事を探している人&求人を出す企業が存在しても、両者のニーズが一致しなければ雇用にはつながりません。「その給料じゃ就職しません」「仕事の希望が合いません」「勤務地が・・・」。一定数の失業者は必ず存在するため、過去最低レベルの失業率となった米国雇用は限界値に近いのか?というレベルでした。

 

では雇用が最大に近くなると、次に何が起こるかというと、賃金上昇です。簡単に言えば「給料を上げるから弊社にきてください」。

 

米国は、雇用が歴史的に最大値を迎えつつあり、さらに賃金上昇まで起こっています。それ程までに人が足りないという、景気が絶好調の水準であると読み取れます。

 

ちなみに日本は、失業率は低いですが、賃金上昇にはつなっがていません。

これは、バブルの頃の下方硬直性(不景気なのに賃金が下がらなかった)の結果(だから好景気でも上げない)だとか、労働者に占める非正規者の割合が増えたため賃金の平均値を見ると上がっていないだけ、などの要因が言われています。

 

日本でも雇用が限界を迎えつつあるため、外国人労働者の受け入れだとか言われていますが、給料は上がるのでしょうか。どうでしょうか。一般的には、日本人経営者はバブル崩壊やリーマンショックを経験したため、固定費増となる賃金上昇には否定的であるため、給料は上がりにくいということが言われています。これも事後処理に後れを取った政府が残した負の遺産なのかもしれませんが・・・

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と、雇用統計は好調でした。ただし、こちらはツイッターでにこそくさんのリツイートをしましたが、昨日発表のあったISM製造業景況指数は予想(57.9)を大きく下回り、54.1と悪化していました。これは08年以来の大幅低下でした。

 

景況指数とは、簡単に言えば経営者やアナリストのアンケート回答結果をまとめたものです。昨日のFRB議長の発言を受けて、もしかすると今後は改善がみられるかもしれませんね。

 

 

 

米国経済の現状

ということで、雇用統計から考えると米国経済は絶好調のようです。

そのような局面で、いくら金利上昇の効果が実体経済に現れるのが半年以上先とは言っても、中央銀行が金利上昇を止めて実体経済をバブル化させる可能性がある政策を示唆するのは、私には分かりませんが正しいのでしょうか。

 

トランプ大統領や市場から圧力がかかっても、中央銀行はしっかりと政策を実行する必要があります。

 

以下のチャートは、日経平均株価AI予想<NYダウ チャート | 日経平均株価 AI予想>のダウの値動きですが(注:日経平均ではありません)、

 

リーマンショック前ですらダウは13000ドル台でした。リーマン後は8000を切っています。それが7、8年の間に26000を超えています。2000年代の成長に対し、ここ最近の株価の上昇は実に凄いものとなっています。

 

ダウ 2000年以降チャート

ダウ 2000年以降チャート

 

最近数か月急落したとは言っても、長期チャート見ると、頂上の方で少し凸凹しているくらいにしか見えないかもしれません。バブル化して、ダウが暴落して世界経済に悪影響を及ぼす方が怖いかもしれません。日銀のETF買い入れも異常という面では負けていませんが。

 

 

少し米国経済に話が移ってしまいましたが、短中期的には底入れする可能性があると私は考えています。しかし、冒頭の通り19000円台でポジションをとれなかったため、しばらくは様子見になると思います。その後、上昇していくようであればついていきますし、一旦平穏相場が戻れば、もしかするとオプションなど高リスク投資もするかもしれません。にしても、あー残念。早く寝てしまったのも悪いですが、日経平均、何度も1000円近くそんなに上げ下げするか。