投資は情報量と分析力がすべて

ファンダメンタル、テクニカルの双方を見ながら経済の先行きを分析します(内容は自己見解に基づきます。投資は自己責任でお願いいたします)

大納会で20000円は維持―終盤にかけ混迷を極めた1年を振り返る

昨日の日経平均は-62.85円の20014.77円で引けました。

20000円を維持しましたが、日経平均は7年ぶりの下落となりました。

 

 

12/28の日経平均値動き

下図は日経新聞に記載の日経平均株価<日経平均 :世界の市況 :マーケット :日経電子版>です。

 

終日20000円近辺を彷徨っていましたが、大引け前に大きく値下がりました。

 

日本が年末年始でクローズしている間のリスクを嫌った現物株の売りが出たものと推測しますが、いつもの通り最後には大きな買いが控えており、取ってつけたかのように終値は20000円を上回りました

 

12/28 日経平均値動き

12/28 日経平均値動き

 

 

2018年を振り返る

 

下の図は、Kabutan<日経平均 (日経平均) 【0000】 | 株価 チャート 日中足 日足 週足 月足 年足 | 株探>のチャートです。

 

2018年 日経平均チャート

2018年 日経平均チャート

 

1月は日経平均が大幅上昇で始まり、持つ株があれよあれよと高値を更新し続けていきました。私も株高に浮かれほぼ全力投資となっていたところに2月の暴落がありました。今チャートを見ても驚きの暴落です。

 

米中貿易摩擦が始まった3月は20347円と当時の今年最安値を付けた後、ようやく相場は落ち着きを取り戻し、5月頃からは22000円台を行ったり来たりしながら値を固めていきました。

 

そして9~10月の連騰です。昨年の10、11月頃を思い出す株高に、これは強いと考え個別株とコールオプションで強気に攻めました。

 

 

 

私が今年最も悔しかったのは10月の急落です。

 

2月の急落の原因は、金利上昇に伴う株式から債券への資金流出とそれに伴うリスクパリティ戦略で急激に売りが出たことでしたが、実は10月の急落の直前も同じ状況が起こっていました。

 

米国長期金利は一気に3%を超え株式は急上昇した後、続落していました。

これは2月の急落に非常に似ていると思った私は、コールオプションは決済しましたが、現物株の決済はせず、プットオプションを買うこともありませんでした

 

そして数日後に暴落。これは、可能性を把握していたにも関わらず損失を被ったこと、そして大きな利益に繋げられなかったという2重の後悔がありました。

 

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 *リスクパリティ戦略:銀行等は複数の金融商品を保有していますが、その商品ごとのリスク(=変動幅:標準偏差のこと)を均等にするようアセットを組むという運用をすることがあります。この運用戦略のことをリスクパリティ戦略といいます。金利が高くなり、相対的に投資妙味が増したため株式からそちらに資金が流れ株式が急落し、相対的にリスク(変動幅:標準偏差)が大きくなった株式の資産量を減らすべくさらに売りが出ました。

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10月の急落は、結局はFAANGを始めとする主要企業の決算が想定を下回ることも大きな1つの要因でしたが、各社の決算が明らかになるにつれて、未達、下方修正の企業が多いことが分かり、市場は一層不安感を強めていきました

 

私は急落の日に全株決済しましたが、市場はその後も一層混迷を極め、米中貿易戦争、ブレグジット問題、トランプ砲などが重なり、ご存知の通り、12月の末には20000円を切るという状況まで落ち込んでしまいました。

 

 

 

今年を振り返るニュース

 

今日は日経新聞から記事を1つ。

 

www.nikkei.com

 

今年の特徴

〇年ぶりというニュースが多いですが、ネガティブなニュースが目につきます

・ 12年末から始まったアベノミクス相場では日経平均が初の年間下落

・ 10月に27年ぶりの高値奪還

・ 海外投資家の日本株売越額は31年ぶりの大きさ

・ 10月の下落幅は2199円(9%)と、リーマン・ショック直後の08年10月以来

・ 1年3カ月ぶりに2万円を割った

・ 日経平均は2度1000円超下落。複数回1000円超下げたのは、90年以来28年ぶり

・ 日経平均のPBRは0.99倍(6年ぶりに1倍を下回る)。予想PERも10.7倍(6年半ぶ  りの低水準)

 

 

特に、海外投資家の売越し額の大きさは注視が必要です。

海外投資家は13兆円を売越しており、これはバブルの頃まで遡ります。しかも今年は個人投資家も年間では売越しでした。つまり、買い手不在の日本市場の買い手は日銀など国が中心です。日経平均が20000円を維持できたのは、日銀等のお陰です。

 

日銀はどれだけ市場が暴落しようが、市場が総悲観であろうが、自動で6兆円を買うわけです。しかし、超過リターンを追求する機関投資家は日本株を大幅に売り越している。

 

この背景は、日本が悪いというよりは、米国株などで収益が著しく悪化した金融機関が、日銀の買支えにより相対的に高値を維持している日本株を大幅に売ることで利益を確保したともいわれていますが、日本株の行く末は予断を許さない状況であるといえるかもしれません。

 

 

またこの点も時間があれば記事にしたいと思いますが、日経平均は、日本企業の利益よりも海外の動向に大きく左右されることが分かっています。GFC(Global Financial Crisis:日本で言うリーマンショック)の際も、サブプライム証券の保有量が少ない日本株はアナリストらによって大丈夫と考えられていましたが、結局大きなダメージを受けたのは日本株でした。

 

2019年も、例えばアナリストの意見は「日本企業の決算は好調」だから「株価は上がる」、アナリストの考えに従っておけば安心だろうという考えは決してお勧めできません

 

先日のソフトバンクのIPOも、当ブログでも事前に分析いたしましたが<ソフトバンクのIPOは買い!で良かったのかを分析 - 投資は情報量と分析力がすべて>、何より結果が物語っています。

 

自分が理解し納得できる、正確な事実を根拠として世界経済や日本株の先行きを判断し、投資をすることが重要ではないでしょうか。投資は自己責任です。誰が何と言おうが、投資の損失・利益はすべて自分自身の責任となります。行動には移せませんでしたが、日々の値動きをニュースを基に解釈・理解し続けることで10月の急落も察知はできました(行動に移せなければ無意味ですが)。

 

当ブログでは、継続的に重要ニュースを私なりの見解を交えながら今後も紹介していきたいと思います。

 

最後に、今年も1年間大変お疲れさまでした。

機会があれば、簡単に私自身の今年を振り返ってみたいと思います。