投資は情報量と分析力がすべて

ファンダメンタル、テクニカルの双方を見ながら経済の先行きを分析します(内容は自己見解に基づきます。投資は自己責任でお願いいたします)

急落、いや暴落-底値は? 株式市場は総悲観も底入れはまだか

本日の日経平均は-1010.45円の19155.74円で引けました。

-1010.45円というのは、一瞬小数点の位置を誤ったかと思うレベルです。

 

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あらゆる金融商品はスピードを増して転げ落ちる・・・まさに暴落

日経平均だけと言わず、様々な金融商品が転げおちています。

日経、マザーズ、ダウ、ドル円原油・・・。

 

日経平均は1年8か月ぶりの安値に<Reuters>

日経平均は1000円安、2万円割れ 1年8カ月ぶり安値水準 | ロイター

 

日本株は弱気相場入り<Bloomberg

日本株は弱気相場入り、一段安なら金融機関の資本き損リスク警戒 - Bloomberg

 

 

これだけ急落すれば、出来高の急増を伴ったセリングクライマックスを迎えておかしくない状況です。しかし、年末の閑散相場が重なって、出来高が増えません

不安感が増幅された市場で投げ売りが見られる一方、買い手が不在です

 

当ブログでも21日に、株価反転の兆しはあるが出来高が増えない点が懸念と書きました<日経平均・ダウ急落 値動き分析と今日の非常に重要な点 - 投資は情報量と分析力がすべて>が、その懸念がいまだに払拭できていません。

 

しかも暴落のスピードも速すぎます。毎日急落が続いているので、ダウが数百ドル下げても、「ふーん」という感じで頭がおかしくなってしまっています。

 

 

 

では、今日のニュース紹介。あり過ぎて困りましたので、シンプルに以下3つ。

信用評価損益率は-35%に!

株価が暴落すれば当然すくみ損を抱える方が増えますが、ここまでの悪化は、なかなか見られない水準です。

信用投資をする人は大体が個人投資家のため、-35%は個人投資家の現在のパフォーマンスと読み替えることができるかもしれません。

 

-20%を超えると耐えられなくなった投資家が投げ売って底入れをする、という見方がされることもありますが、そのパフォーマンスの悪さは倍に達しようとしています。

数字的には反転が近いと判断してもおかしくない水準に達しています。

 

 

 

財務省なども株安対策に言及(口先)

現在の市場は行き過ぎであるが、さらに行き過ぎる場合には対応をするとのことです。

実際、実体経済回復のトレンドに変わりはないとも述べています。

 

www.bloomberg.co.jp

国としては、過去最高益を更新する日本株が下げ過ぎているとの認識でしょうか。

まあ、極端な株安が続かない限り、金融緩和の拡大などは無いと思います。

 

日銀総裁の黒田さんが実施した異次元緩和は、サプライズも伴って一時的な株高には寄与しましたが、日銀の本来の目的である物価上昇率2%にはさほど効果が無いことは明らかとなっています。この状況で、既存と同じ方向の金融緩和を実施しても効果が低いことはやらなくても明白であり、安易な金融緩和の拡大という路線は取らないのではないかと考えます。

 

③本日暴落したにも関わらず、東証空売り比率は微増の42.7%に留まる

空売り比率 日経平均比較チャート

 

通常、株価が暴落すると、空売り比率も増加することが多いです。

しかし、本日は1000円を超える暴落だったにも関わらず、空売り比率は先週末の42.2%から微増の42.7%にしかなっておりませんでした。

 

ということは、今日の暴落は、株式市場から逃げるために現物株を放り投げた本気売りだったことが示唆されます。しかし、出来高は増えていません。

 

これは、もしかするとさらにパニック売りが加速する恐れが想定されます。

 

 

 

 

 

現在の問題点・・・株式市場が回復しない要因を探る

なぜここまで暴落したのか。その原因は2つ。

トランプ要因&年末閑散相場(トランプ>>>年末)と考えます。

 

当然他にもこれまで当ブログで紹介してきたように、ブレグジット、貿易戦争など様々なリスクが後ろに控えています。しかし、それらの要因が霞むほど、直近のトランプ大統領は気が狂ったのかと思うほど株式市場に悪影響を与えています

 

トランプ大統領は、そもそも株式市場を破壊したいわけではありません。

むしろ彼は株式市場を自らの成果としてアピールしてきました。

 

株高自慢のトランプ氏、今度は犯人捜し-ウォール街は別の戦犯指摘 - Bloomberg

・ ドナルド・トランプ氏ほど株高を自分の手柄として喜んだ大統領はこれまでいなかった。トランプ大統領は株式相場が上昇するたび、自画自賛のツイートを繰り返していた

・ 上昇相場が風前のともしびとなった今、その犯人捜しが始まっている

 

善意で解釈すれば、彼は株価を上げたいという気持ちが空回りし過ぎてしまったのかもしれません

 

ただし、その結果が以下のようなニュースであり、直近の暴落の要因です。

www.bloomberg.co.jp

www.bloomberg.co.jp

 

 

トランプ大統領は、自分の都合の良いように動かないFRB議長であるパウエル氏の解任を検討するとのことでした。

 

当然ですが、国の中央銀行は中立です。物価目標や経済の安定化等の維持、実現のために全力を尽くすことがFRBの使命です。

 

当ブログでも何回か書いている通り、米国経済は非常に力強く、金融引き締めを行わないとバブル化する可能性があると報じられています。そのような経済情勢において、短期的に株価が下がったから議長はクビだとか、FRBを痛烈批判するとか、常軌を逸した行動となっています。

 

 

www.bbc.com

www.bloomberg.co.jp

 

 

 

私が言いたいことは一つだけ。

トランプ大統領、経済の素人は口を出さず、FRBというプロにお任せすべきではないでしょうか。FRBは、米国経済の成長のために日々苦心して最善策を検討しています。昨日今日の株価がどうだから金利を上げないとか、そんな短期的短絡的なことは考えていません。FRBトランプ大統領の数段上の立場で経済を考えているはずです。

自分に都合が悪い政策を実施するという理由で解雇をちらつかせるから、米国経済がパニックに陥るのではないかと考えた市場がパニックしています。株式市場を不安定化させている要因はトランプ大統領以外の何者でもありません。

 

 

これに対するアナリストの意見を紹介します。的を得た意見がありました。

日本株が1000円超える大幅下落、円高も進行:識者はこうみる | ロイター

 

大和証券 チーフグローバルストラテジスト 壁谷洋和氏>

(中略)

パウエルFRB(米連邦準備理事会)議長やムニューシン米財務長官の解任検討を巡る報道も出ているが、正式な話ではない。よくあるトランプ米大統領の不規則発言の範疇だ。真剣に受け止める必要はないとみている

 

 

 

株式市場はいつ底を打つのか。目先の株価を分析

直近下げが加速した日経平均。本日は20000円を割れたと思ったら急加速して19000円を1日のうちに颯爽と駆け抜けるところでした。

 

いつ底を打つのか。

 

私はいつ底を打ってもおかしくない状況だと考えますが、本当に底入れするには出来高が欠かせません。株価が反転するには力強い上昇をもって、投資家の心理が改善する必要がありますが、現状それがありません。

 

様々な指標は既に下げ過ぎを示しています

信用評価損益率、騰落レシオ、ボリンジャーバンド、、MACD・・・

 

特にマザーズ日経平均に先駆け一足先に安値を転げ落ちていきました。

 

しかし明けない夜はありません。世界経済は減速は明らかになりつつありますが、あくまで減速であってマイナス成長ではありません。プラスの成長は維持されています。

 

にも拘わらず、トランプ大統領ツイッターで株価は大暴落しています。

少し考えを変えれば、今は買い場が到来しているともいえるかもしれません。


 

先週まで私は買いポジションを取るつもりは全くありませんでしたが、少し先物を買いました。もちろんさらに下げるようならさっさと損切しますが。

 

 

 

最後にBloombergを1つ紹介

 

お前が言うな!笑

 

www.bloomberg.co.jp