投資は情報量と分析力がすべて

ファンダメンタル、テクニカルの双方を見ながら経済の先行きを分析します(内容は自己見解に基づきます。投資は自己責任でお願いいたします)

日経平均・ダウ急落 値動き分析と今日の非常に重要な点

1つ前の記事の冒頭の通り<ソフトバンク上場後の価格形成―IPOは想定通り買いではなかった - 投資は情報量と分析力がすべて>、本日の日経平均はダウに連れて急落しました。

これまで何とか踏みとどまっていた21000円の壁も前日に下方向にブレイクしていました。

 

投資にまさかはありませんが、それでも、「21000円を切ったこの水準で、これだけ下げるか・・・」という強烈な下げとなりました。今年最安値も、12月の最後の最後に更新してしまいました(下図。参照:日経新聞)。

 

私は、当ブログで繰り返し述べておりますが、10月急落後の値動きに非常に強い違和感を感じており、ラッキーなことに今はノーポジションだったのですが、信用取引などを行っている方は特に厳しい1日となったと思います。

 

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1年間の日経平均の値動き

 

先日当ブログでアップした、マザーズの先行きについても、下値を試す展開となってしまいました新興株の先行き分析―マザーズの今後 - 投資は情報量と分析力がすべて

。ここで下げ止まるかについても、また改めて分析したいと思います。

 

 

明日の日経平均の値動きは?完全な予測は不可能ですが、確率的には・・・

 

明日は反発上昇を予測します。根拠は以下です。

・ 今日の株価急落の原因であったFOMCの内容は、利上げに関しては想定の範囲内。バランスシートの圧縮が否定的に捉えられたとのニュースであったが、この内容によって短期的に大幅に下がり続けるとの予想をすることは難しい

・ むしろ、超えそうで超えなかった今年最安値をようやく突き抜けたことで、一服感が生じる可能性がある

・ 市場が総悲観の場合は、出来高を伴った売りをこなして上昇するパターンが多い

 

さて、1つめ2つめは良いと思いますが、3つ目の出来高の点が気になっています。

上図(1年間の日経平均の値動き)で、出来高もセットで出していますが、

出来高が増えていない。むしろ前日と比べて減少した」

 

これは年末で休暇に入った人が多いのか、それとも明日出来高を伴って上げるのか、それとも急落の途中なのか、非常に気になります。

 

私は、FOMCの結果が明らかとなったことで、しばらくは大きなイベントが控えていないことから、落ち着きを取り戻して徐々に値を戻していくという展開を予想します。

 

 

なお、市場の見方をいくつか紹介します。いずれも、機関投資家の方のコメントです。

今日の記事については、私は完全にロイターの意見に同意します。ブルームバーグはちょっとな、という印象です。

 

jp.reuters.com

★短期リバウンド近しとの見方も

・ 株価下落のスピードの速さに、短期的なリバウンドは近いとの見方も出てきた

・ ボリンジャーバンドはマイナス3シグマに近づいており、早晩、短期的なリバウンドが起きる可能性もある

 

www.bloomberg.co.jp

 

・ FOMCの利上げ見通しが2回になったものの、「株式市場は1回を織り込んでいた。景気減速が懸念され、下落した米国株に連れて日本株も下げている」との見方を示した

・ 日銀が金融政策の現状維持を決定し、「ETFの買い入れ増額など追加の緩和策がないことを確認して外国人投資家が売り、午後に一段安となっている」とみていた

 

 *ちなみに、2つめのコメント(ETFの買い入れ増額)は、日限の政策として誤りであると考えます。例えば数年前に市場を沸かせた黒田バズーカ(大幅な金融緩和)ですが、これは結局失敗に終わり、物価目標は甚だ未達→延期となっています。その効果を解析した経済学者の意見は「短期的なサプライズで終わり効果なし」です。にも拘わらず、日銀が今、ETFの買い入れ増額をすることは、長期的な視点での日本国経済において何のメリットがあるのでしょうか。ましてや、短期的に見ても、買い入れ増額したところで焼け石に水です。今日、どれだけの資金を市場に投下したらどれだけのインパクトがあったでしょう。日銀が買い入れ増額していたら、まさか外国人投資家は買ったのでしょうか。

 

今日の記事で最も言いたかったこと。今日の値動きを忘れないでください

 

今日最もお伝えしたいことは、投資はすべて自己責任であり、投資の判断も自分でできるほど他人に対する優位性があるということです。

 

普段、人の意見を聞いて投資をしたり、値ごろ感で何となく投資をすることはないでしょうか。「アナリストが株は年末に25000円まで上がるというから買った」「今の株価は下げ過ぎで、日本株のPERは〇〇倍まで下がりこれは安いから買った」「米中が貿易戦争をして経済が悪化しても、直接的に関係のない日本株は安泰」。

 

いずれの意見ももっともらしく聞こえます。ただ、明確に誤りを含むものや、根拠のないコメントも見られるのが事実です。膨大な量の情報に埋もれるのではなく、自分の力で情報の正誤、重要性を見極める判断力が求められます。

 

結果として、今日の値動きはどうでしたでしょうか。年末に25000円に到達しそうでしょうか?米中が悪くても、日本には無関係でしたでしょうか?

 

溢れる情報の中から、それっぽいけど事実とは異なる情報を信じて、自分の大切な資産を失わないよう、常日頃から情報を見極める力を身につけてください。そのためには、常日頃から情報を集めることと、集めた情報を基に、次に得た情報を分析する力が必要であると思います。

 

判断をする場合は、事実や、明確な根拠をもつことが重要です。繰り返しですが、そのためには日々情報を集め、自分が持つ情報の精度を高めながら、新たに得る情報の確からしさを吟味し、情報のストックを増やしながら経済の先行きを考えることが重要であると私は考えています。

 

可能な限り必要・重要な情報を当ブログを介して発信しますし、分析の仕方についても私のやり方を紹介したいと思います。人に説明することで、自分の考え自体もどんどん磨けると思っています。

 

ちなみに、>米中が貿易戦争をして経済が悪化しても、直接的に関係のない日本株は安泰、

という点は誤りです。詳細は割愛しますが、例えばリーマンショックの際に、その引き金となったサブプライムローンは、日本の金融機関は欧米と比べて所有額は非常に小さかったため、欧米の景気が悪くなっても日本株への影響は軽微との予測がされていました。しかし、蓋を上げてみれば日本株がワーストでした。日本株は、海外の影響を強く受けます。こういう知識があるかどうかでも、投資で正しい判断ができるかどうかに影響します。少なくとも、米中貿易戦争で日本は無傷だという考えは捨てることができます。

 

では最後に、記事を紹介して終わりたいと思います。

 

◆本日の記事

・ 株式市場は1回を織り込んでいた。景気減速が懸念され、下落した米国株に連れて日本株も下げている」(既出のBloombergの記事。Bloomberg様、たびたび引用してすみません)

 

◆過去の記事(こちらもBloomberg

www.bloomberg.co.jp・ 金利がこの先あまり大幅に上昇する必要がないことを示唆したFRB議長の発言を、トレーダーは深読みしたと指摘

・ 米国の政策金利は中立とされるレンジを「わずかに下回る」水準にあるとの発言は、先月の「中立金利まで長い道のりがある」との発言に比べトーンを和らげたものと市場は受け止めた。だが、投資家は過剰反応した可能性がある

・ データが示すのは、利上げがなければ賃金の上昇が企業利益を圧迫するとともに、インフレ上昇をあおる公算が大きいということだとスロック氏は説明。消費者物価の上昇が株式と債券の両市場への重しになる状況を回避するため、金融当局は行動を起こす可能性が高いと指摘した

 

 

www.bloomberg.co.jp

・ 足下の成長が金融政策を「やや引き締め的な領域」へ促すとの見解を示した

・ ハト派色が強まったとする市場の解釈に異論はないが、市場は来年の利上げ回数を織り込む上で悲観的過ぎると考える

 

いずれの記事も、11月のパウエル議長の発言を受けた市場の考えは行き過ぎであることを指摘しています。本日の記事で紹介したBloombergのコメントは、来年の利上げは1回で織り込まれていたと説明をしますが、11月の記事を基にすれば、そういう考え方をしている人間ばかりではないことが分かります(いずれもBloombergの記事ですが、Bloombergに対してコメントをする人間は違います)。

 

なので、利上げ回数が1回ではなかったので株価が急落したという意見は、違和感を持ちました。今日時間が経つにつれて納得いく意見が増えていきましたが、それは利上げ回数ではなくてバランシートの圧縮の方に懸念がされたために株価が下がったというものです。そちらの方が腑に落ちます。

 

金利回数が元々3回を予定されていたものを減らしたが、1回か2回かの違いが原因で株価があれほど急落するとなると、市場は相当弱気になっていることが示唆されますが、原因がそこではなく、新たな原因に市場が驚いたために急落したと解釈すれば、この急落はそこまで長くは続かないのではないか、と予測をしました。

 

もちろん外れる可能性も十分あります。値動きを完全に予測することは不可能です。しかし、投資をするにあたって情報量・分析に気を付けることで、私は確実に投資の精度が上がると考えています。また仮に損失を抱えた場合であっても狼狽売りすることが減りますし、損切をした場合も気持ちを切り替えることができます。予測が外れた場合には、ポジションを減らすだけです。

 

投資は自己責任だからこそ、自分で正しいと納得できる判断を心掛けてみてはいかがでしょうか。今日急落したからこそ、お伝えしたい点でした。

 

重要な情報の発信と分析の仕方を私なりの観点で今後も継続的に紹介したいと思います。当ブログの内容が少しでもご参考になりましたら幸いです。

 

*本ブログは自己見解に基づきます。投資は自己責任で行ってください。