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ファンダメンタル、テクニカルの双方を見ながら経済の先行きを分析します(内容は自己見解に基づきます。投資は自己責任でお願いいたします)

ソフトバンク上場後の価格形成―IPOは想定通り買いではなかった

本日の日経は-595.34円の20392.58円でした。

今朝のダウの急落に連れての急落となりました。

 

為替を含めて総崩れの状況ですが、本日の値動きの分析と今後の投資方向性については、あらためて記載します。

 

ソフトバンクIPOは公募価格割れ ホールド?損切?

今回は、先日当ブログでも取り上げたソフトバンク新規上場に関する記事を書きたいと思います。

 

先日の記事: ソフトバンクのIPOは買い!で良かったのかを分析 - 投資は情報量と分析力がすべて

 

先日の記事の内容をまとめると

・ ソフトバンク株は1500円は割高で、同業他社と比べてもPERが高い

・ かといって急成長する見込みがあるわけではなく、高いPERを正当化できる材料はない

・ むしろ、競合のドコモの割引により、来年のソフトバンクは苦境

・ ソフトバンク(通信事業)の成長が見込めるのは早くとも再来年であるが、かといって再来年に確実に成長する可能性は不明

・ 再来年はと5Gの商用化のこと。ソフトバンクビジョンファンドの投資先のハイテク企業の成長次第でソフトバンク(通信事業)の利益が変わるが、世界には魅力的な市場に参入しようとする、ソフトバンクビジョンファンド投資先以外の有望企業が多数存在することは注意(競合リスク)

 

要はソフトバンク株は買うべきではない、という内容でした。

 

ソフトバンク 上場後の値動き

では、上場後の値動きを振り返ると、以下の図の通りでした。

 

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ソフトバンク(株) 上場後の値動き

 

初日は1500円に届く感じすら漂わせず、初値を頂点として下がる一方。

大引けにかけて下落幅は勢いを増していきました。

 

アナリストは「勝者は孫さん」とまで言う人も現れました(11月にソフトバンクは買いだ!と言ってたアナリストの方々。手のひらを返しすぎではないでしょうか)

 

二日目の本日は、ダウの値動きも受けて大幅なギャップダウンで始まりました。しかし、一転そこを安値として反発し、昨日の終値付近でもみあういう力強さを見せました。

 

上場して二日ですが、1つ言えることは、投資家は全滅ということです。

一度も公募価格に達していません。デイトレードで利益を上げた方はいるとは思いますが、兆円規模の株の引き受け手となった方々はせっかく当選したにもかかわらず全く恩恵を受けていません。

 

ただし、株を持ったからには過去のことをあれこれ言っても仕方ありません。

ソフトバンク株をそうすべきか、私の考えを述べたいと思います。

 

私の意見は明日の終値で売却。リスクを許容できる方は利益が出るまでホールド

 

大前提として、ソフトバンク株が大きく上昇する可能性はないと考えています。

 

時価総額が兆円規模の企業の利益が、例えば急に50%増加するということはまずありません。むしろドコモの値下げにより、来年のソフトバンクの利益は厳しい方向に向かいます。

 

また、先日の通信障害の結果、5日間で1~2万人の解約があったとのニュースも報じられています。

mainichi.jp

通信障害がなくても常に解約は発生しますがその数は分かりませんので、5日間で1~2万人という数字が普段と比較してどれほど深刻なのかは判断ができませんが、仮に今回の通信障害を原因とする解約が1万人だったとしても、1万人×10万円/年=10億円程度と影響は軽微です。

 

ただ、PayPayのクレジットカード問題と合わせて、ソフトバンクは通信事業で非常に重要な信頼を失ってしまったかもしれません。

 

いつでもどこもで相手と連絡が取れる手段であるはずの携帯電話。

セキュリティコードを何回間違えても再入力できるクレジットカード番号。

 

深くは言いませんが、お粗末な対応による代償は、もしかすると根深いのかもしれません。

 

 

少し話が逸れましたが、このようにソフトバンク株は長期ホールドする対象ではありません。

配当が魅力であれば、他にも配当の高い企業はあります。また、業績が悪くなれば配当自体が下がる可能性があります。株価が下がって含み損を抱えてもソフトバンクを持ちたい理由が無ければ、良いとは思いますが、可能であればなるべく早期に手放すべきだと考えます。他にもっと魅力的な株はたくさん存在します。

 

では、いつ売りか・・・。明日の終値が1つのポイントです。

 

本日の日経平均は急落しましたが、この勢いで2日連続で下がる(今年の最安値を2日連続で更新する)ことは、今の経済状況と過去の値動きから考えて、可能性は低いと考えます。

 

本日、今年の最安値を更新しました。ドルもダウも原油価格も突き抜けていきました。

総悲観だからこそ、今の株価は短期的には行き過ぎている可能性を指摘できます。

 

本日のダウ次第ですが、明日はある程度日経平均は戻して終える可能性があり、明日の終値付近では高値を目指す可能性があります。そこで売ることを私はお勧めします。

 

 

ただ、もう少しリスクが取れる方は、1500円を超えるのを目指してしばらくホールドするのもありかもしれません。相場の地合いの悪さも重なって、上場後はマイナススタートとなりましたが、今後安値付近で下げ止まりもみあいが続けば、今度は反発して高値を更新する場面があっても不思議ではありません。

 

ただ、この場合はしばらく持ち続ける必要がありますので、1500円に達しないまま下がる可能性もありますので、リスクが取れる方は、という限定付きとしたいと思います。

 

以上をまとめると、可能性で考えた場合、以下の戦略となります。

・ 本日のダウがマイナス100ドル未満の下げ以上(23230ドル以上)で引けた場合において(注:ダウは22859.60で引けましたが、その後先物は急上昇。日本株には実質的にポジ的部に働くと見て私であれば以下の通り動きます[21日6:00更新])

・ 明日の終値で成り行き売り

・ リスクが取れる場合は1500円超えまでホールドもありだが、ダウや日経が大きく下げた場合はすぐに損切覚悟の売りを推奨

・ 本日のダウがさらに大きく下げた場合は、明日の寄り付きで撤退を推奨

 

*当ブログは自己見解に基づきます。投資は自己責任でお願いいたします。