投資は情報量と分析力がすべて

ファンダメンタル、テクニカルの双方を見ながら経済の先行きを分析します(内容は自己見解に基づきます。投資は自己責任でお願いいたします)

Must read-今週興味深かった記事3選

週末になりましたので、普段とは少し趣の異なる内容を書きたいと思います。

 

 

私は日々細かいの値動きの予測は困難だと考えておりますが、経済情報をしっかり追っていけば中長期的な大局観は持つことができると考えます。

 

そのため、大抵の主要経済誌はonline版で毎日目を通しています。自分で言うのも変ですが、海外のサイトを含めてここまで毎日読む人間はあまりいないと思います。好きだから可能なのだと思います。

 

そこで今日は、今週読んだ記事の中で、個人的に興味深かったりインパクトの強かった記事を紹介したいと思います。

 

ビッグマックの価格で為替価格の強弱を判断(Bloomberg

 

Pound May Be Too Cheap to Plunge If Brexit Deal Rejected <12月7日14:00JST>

https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-12-07/big-macs-show-pound-too-cheap-to-plunge-on-brexit-deal-rejection

 

英語版で読みましたが、その三日後(10日7:18JST)に和訳版が出ていました。ニュース(最新のもの)が3日も遅れるとなると、やはり英語版に目を通す価値を感じます。

 

■内容

 ・ ポンドは大きく下げており、G10各国の通貨の中でも円に次いで二番目に低い

 ・ Brexitが否決され失敗に終わっても、さらに大きく下げることはないだろう

 ・ (世界中に存在するマクドナルドの商品<Big Mac>価格を基準として通貨の高低比較をすることがあるが、)ビッグマックを基にして考えると、ポンドは下図の通り過小評価

 

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ビッグマック価格に基づくG-10各国の通貨高低比較

 

為替の価値算出で時々ビッグマック価格が使われますが、ビッグマックの価格を基にポンドは安すぎるからBrexitが失敗してもポンドはもう下がらないというあまりに根拠の薄い記事に、私はインパクト強!と選んでしまいました。

 

この記事はBrexit失敗の本質的な結果の議論が抜けています。今の価格が安いから、もう大丈夫というのであれば、執筆者の方は正しい為替価格を算出できるのでしょうか。何を根拠に安いといっているのでしょうか。昔より安いからもう下がらないとでも言いたいのでしょうか。

 

数年前に、もっとポンドが下がった時期がありましたが、それよりもBrexitの影響は小さいということでしょうかね??

 

 

ドル円の年間値幅 初の10円未満か(ロイター)

 

jp.reuters.com 2018年12月13日 16:34

・ 今年のドル円は、値幅が104.56─114.55円の上下9.99円と、過去最小だった2015年の10.01円を下回っている

・ 逆張りが好きな個人投資家が過去最高に上手く取引をした

・ このまま、年間値幅が、過去最小の10円未満となる可能性が高い

 

過去最少値幅が10.01円ということは知りませんでしたし、今年はそれよりも小さいというのも知りませんでした。確かにドル円が全然動かない感覚は持っていましたが、過去最少とは思いませんでした。

 

記事によれば、今年はドルと円が世界最強のNo1,2の通貨でした。ドルは当然ながら利上げ局面でしたので。しかし来年は金利打ち止めの可能性が高く、ドルがさらに通貨高になる可能性は低いです。一方、景気悪化局面となれば有事の円買いが進みやすくなります。

*当ブログでも過去に紹介しております<日経平均急落と円高進行-どこまで進むのか - daily-info-kzai’s blog

 

ボラティリティが小さい状況が続いたあと、どちらか一方向にレンジを抜けるとその際の値動きは大きいものとなる場合があります。

 

来年は円高方向に動くものと考えますが、世界景気悪化・円高のダブルパンチで日経平均に影響することを想定に入れておく必要がありそうです。

 

 

 

①株式市場のプロの予想はどこまで当たるのか(Quick money world)

www.quick.co.jp 2018年12月13日 10:58

・ 野村証券チーフ・ストラテジストで現在は名古屋商科大学ビジネススクール教授の岩澤誠一郎氏が、「プロ市場参加者の予想のバイアスと市場価格」について行動経済学会で発表

 

・ QUICKが毎月発表する月次調査<株式>のデータを使い、証券会社などのセルサイドと資金を運用するバイサイドの株価予想を比較。投資マインドの変化や予測の正確性などを局面ごとに分析した

 

・ 過去20年超にわたり、セルサイドがバイサイドよりも「より悲観的で、より予想が間違っている」タイミングが株式相場のボトムだったことを証明した

 

・ ちなみに、リンク先より発表スライド(116枚)を読むことができるが、各スライドに関する結論や示唆に関する文字による記載がないため、スライドだけ見ても大半の資料については私では何が言いたいのかなかなか把握困難でした

 

個人的には、私が理系出身であることもあって、統計や数式を基に証明をした事実を信じやすい面があります。結論に対しては理論的な説明がされておりますが、なかなかここまでしっかりと分析された事例はこの分野ではあまり見ませんので、すごいなー面白いなーと思いましたのでNo1です。

 

ブログに挙げるのであれば、もっとわかりやすい内容の方が好ましいかもしれません。笑

 

 

フランスのCPIが低かったとか、メイ首相が狙うEU譲歩はやはり困難などのニュースの方が当ブログの趣旨にはあっているかもしれませんが、個人的にインパクトの強い記事を3つ選びました。

 

面白いと思っていただければ幸いです。