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ファンダメンタル、テクニカルの双方を見ながら経済の先行きを分析します(内容は自己見解に基づきます。投資は自己責任でお願いいたします)

G20 - 米中貿易戦争は一時休戦?

日本時間の午前中に、G20の米中会談の結果の速報が出ました。

簡単に言うと、

・中国に対する1月からの関税引き上げを90日間延期

・中国は、対米貿易黒字を削減するため、米国工業品などの購入額を増加。農産品はすぐに開始

・元々米国側が主張していた技術移転や知財の問題は、結論出ず

 

という感じのようです。

 

参考:

米、中国への追加関税を90日猶予 首脳会談で合意 (写真=AP) :日本経済新聞

米中首脳が追加関税見送りで合意-知財権侵害で協議開始 - Bloomberg

 

 

 

あれだけ強気であったトランプ大統領が、なぜこのような条件で追加関税を猶予したのか少し理解するのが難しいように思います。

 

トランプ大統領は、対中赤字の大きさも問題視していましたが、実はさらに問題視していたのは「中国製造2015」とも言われています。

 

これは、例えば半導体など10の主要産業で中国が2015年までにNO1になることを目指した施策であり、特に国が主導する政策であることからいろいろな面で優遇されており例えば設備投資などが一時的に急増しました(機会があればまた詳しく紹介したいと思います)。

 

アメリカNO1主義のトランプ大統領としては今のうちに叩いておきたいということで、中国は知的財産や先端技術を盗みながら技術革新を起こしているのですぐに止めなさい!止めないと関税を引き上げる、というのが参考に挙げた日経新聞にも書いてある「米中は知財保護、技術移転の共用・・・で協議開始」と書かれているものです。

 

(中国の知財盗用はずっと言われていましたので、トランプ大統領の言っていることもあながち誤っていないかもしれません。主張が行き過ぎてはいますが)

 

知財保護、技術移転等の問題はずいぶん前から土俵にあがっていましたし、トランプ大統領は繰り返し「中国は良い提案をしているがまだ少し足りない」的な発言をしていたため、知財等の問題が解決されないことには関税の引き上げ延期はないと予想していました。

 

まあここらへんの背景は各サイトが明日には分析結果を出してくれると思いますが、では、アナリストは90日間で解決すると考えているのでしょうか?

 

まあ無理だよね、が答えだそうです。私もそう思います。

また追って書きたいと思いますが、中国製造2025の転換は中国が認める可能性は極めて低いと考えられます。

 

www.nikkei.com

 

では、週明けの日経平均ですが、G20では今のところの情報では特にサプライズがなかったこと、先週かなり短期的に上昇しましたので、少し調整するのではないでしょうか。

 

追加関税まで猶予が90日しかないこと(厳しいでしょ)、すでに世界的に景気減速が見られ始めていること、12月は米国では休みに入る人が多いことから、ここで積極的に買いに入ることは難しい局面のように考えます。

 

12月の相場は、一般的に個人投資家がメインになる月ですので、イナゴ投資などもいけるかもしれませんね。投資は自己責任ですが。